U-NEXTで上垣保朗監督の映画『少女暴行事件 赤い靴』(1983年)を観た。
高校生の片桐雅美(井上麻衣)、通称マミは両親が離婚して、母の葉子に引き取られ東京に住んでいるが、週末は父(野上正義)のいる茨城の古河へ遊びに行っている。しかし、地元ではリーダー格だったマミが、週末だけしか顔を見せられないため、その地位はメグミ(小泉ゆか)にとって替わられるようになる…。
実際に起こった事件を素にしていて公開後には被害者遺族からクレームがあったとか。
将来の進路が迫る中、満たされない日々を送るやさぐれJKを井上麻衣が好演。田舎の連れもリアリティがあった。田園風景をポツンと歩く井上麻衣の姿が印象的だ。
ゲームセンターの明かりでマミの運命を表しラストカットの冷淡さも素晴らしい。
ロマンポルノに収まらない青春映画に昇華させた上垣監督の演出は見事だった。
7/19(金)~21(日)
— シネロマン池袋 (@cineroman) July 6, 2024
『少女暴行事件 赤い靴』
両親離婚後に母と東京に移住した少女は、昔の仲間に会うため休日の度に故郷へと。ただ、仲間との刹那な狂騒に心躍る思いもいつしか消え失せ、疎外や焦燥の感情が募るだけ。虚ろな顔の少女は東京へ戻り、夜の街を当て所なく彷徨う……実録青春残酷物語。 pic.twitter.com/Kzd03IjYtv
映画「少女暴行事件・赤い靴」は前半劇伴がほぼなくて、突如「真夏の出来事」が流れるが、平山三紀ではなく「ヒマラヤ・ミキ&MODOKEES」によるカバー。ちなみにヒマラヤ・ミキは「夜霧のハウスマヌカン」のやや。 pic.twitter.com/Rmub9BdBCZ
— やんやレコード (@yanya_record) July 28, 2020