映画美貌録

映画はミューズで出来ている。

『ゼイラム』。

ゼイラム

 雨宮慶太監督の映画『ゼイラム』(1991年)を観た。    

 異星人の賞金稼ぎイリア(森山祐子)と相棒のボブは、逃走した"ゼイラム"を捕獲するため、地球上に制限時間付きの無人密閉空間ゾーンを作る。ところが些細な偶然から、鉄平(井田州彦)と神谷(螢雪次朗)がゾーンに入り込んでしまう。果たしてゼイラムの捕獲と二人の救出はなるのか…。

 日本版『エイリアン』。

 「イリア演じる森山祐子が『お笑いマンガ道場』以来の活躍を見せるのか。」と、思ったが、前半ぐらいだけで後半からは井田州彦と蛍雪次朗が大活躍する。何でも雨宮慶太監督は井田州彦主演の映画を構想していたそうだが、「男臭すぎる。」と、言う理由でイリアを加えたらしい。

 だからか大半はイリアが電気トラブルで右往左往ばかりしている。それでもイリアを演じた森山祐子の可憐さは印象に残るし森山抜きでは本作は考えられない。現在、森山祐子は俳優活動していないが、アクション俳優として『ゼイラム』に残した足跡は小さくない。

 他にも傘を被った侍の様なゼイラムの造形やクリーチャーへの特殊効果など目を見張るものがあった。

 個人的には『ゼイラム』シリーズを再起動して欲しいと願う。


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