京都みなみ会館で高原秀和監督によるプロレスラーの安川惡斗のドキュメンタリー映画『がむしゃら』を観た。
いじめ、レイプ、リストカット、自殺未遂、解離性人格障害、白内障、バセドウ病、そして世間的にはリング上でのリンチまがいにボコボコにされた試合で知られるプロレスラー・安川惡斗のインタビューと試合が中心のドキュメンタリー。
誌面でしか知らなかった安川惡斗はリング上と違ってほんわかしてたり情緒不安定だったりする。本人の口から訥々とレイプや自殺未遂を話す場面はやりきれなかったが、これまで孤独で俳優時代は自分勝手な演技をしていた安川がプロレスで相手と肉体を介して会話する事によって人間的に成長をしていく姿には感動した。
高原監督がどこまで安川の素顔に迫れていたかは分からないが、安川惡斗にとってプロレスは自分の唯一の存在証明だと言う事は分かった。