大阪にある映画館「
シネ・ヌーヴォ」で『
追悼のざわめき』を観た。
大阪
釜ヶ崎を舞台に
若い女を殺しては取り出した子宮をマネキンに埋め込みマネキンとの愛の結晶を夢想する青年の誠(佐野和宏)、小人症と幼い二組の兄妹、女性の下半身のオブジェを愛するホームレスに待ち受ける残酷な運命。
殺人、レイプ、近親相姦、差別、変態、食人。罰当たりで不謹慎極まりない題材だが、それがかえって心地よくて美しいメロディに乗せて写し出される幻想的な構図が印象に残った。
ラストの小人症の夏子の暴走は自らの存在を社会に認めさせる為の戦いの様だ。