ルチオ・フルチ監督の映画 『未来帝国ローマ』(1984年)を観た。
近未来のローマ市。WBSテレビの役員コルテスはライバル局の殺人レース番組の高視聴率に手を焼いていた。重役サムの命令により彼は死刑囚による殺人競技を企画。殺人レースのスターライダー・ドレイクを罠にかけ参加させるが…。
ルチオ・フルチ版『バトルランナー』(1987年)かと、思いきや脚本家によると「『バトルランナー』にパクられた。」とか。
元々ジョージ・A・ロメロの『ゾンビ』の人気にあやかった『サンゲリア(ゾンビ2)』を作った人だからパクリ返されたのはしゃあないなと、思う。
視聴率に狂騒してるのには違和感はあったが、VRで恐怖を体験できたり黒幕がAIだったりと現代に通じる部分もあった。音楽も派手でカッコいい。
ルチオ・フルチらしからぬハッピーエンドには、年輪を重ねた巨匠の変化を感じとって微笑ましかった。